こんにちは、 ファーストプレイス編集部の加藤です。
今回は住宅ローンのお話です。
住宅ローンと組もうと考える時、 自分働けなくなった時に返済はどうすればいいのだろうと疑問に思う方も少なくありません。
実は住宅ローンは自分の身に何かが起こった時の場合、 払わなくても良い仕組みがあるのです。
その仕組みが「団体信用生命保険」です。
略して「団信」というのが一般的ですね。
団信は、住宅ローンの契約者が返済中に死亡したり、高度障害状態になった時にローンの残額が0になる保険のことです。
この「高度障害状態」とは、主に下記の8つに当たります。
1.両眼の視力を全く永久に失った状態
2.言語またはそしゃくの機能を全く永久に失った状態
3.中枢神経系または精神に著しい障害を残し、終身常に介護を要する状態
4.胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要する状態
5.両上肢とも、手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失った状態
6.両下肢とも、足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失った状態
7.1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失った状態
8.1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足首以上で失った状態
団信はローン契約者に万が一のことがあっても、
家族が経済的に困らないようになる良心的な仕組みです。
多くの住宅ローンの借入れ条件では、団信への加入が条件になっています。
団信は一般的な保険と違い、明確な保険料がありません。
代わりにローンの金利が上乗せされており、銀行が支払う形をとっています。
団体信用生命保険の3つのタイプ
団信には、以下の3つのタイプがあります。
- 通常の団体信用生命保険
- 三大疾病特約付団体信用生命保険
- 八大疾病特約付団体信用生命保険
まずは通常の団信です。
ローン契約者が死亡または高度障害状態の場合、 ローン返済がなくなります。
これは前の説明と同じですね。
ただ、この場合保険適用の範囲が非常に狭くなってしまい、
少し心許ないですね。
そこで通常の団信に加えて、
保険適用範囲が広がった三大疾病特約付団体信用生命保険と八大疾病特約付団体信用生命保険があります。
三大疾病特約付団体信用生命保険は、死亡・高度障害状態になった時に加えて、『三大疫病(癌/脳卒中/急性心筋梗塞)』で所定状態になった時でも、住宅ローンが完済されます。
日本人の2人に1人が癌になると言われているくらいですから、
この仕組みは非常に有効です。
金融機関によって違いますが、
多くの場合金利の上乗せとして年0.25%程度のものが多いです。
八大疾病特約付団体信用生命保険は、がん、脳卒中、急性心筋梗塞に加えて、5大疾病の糖尿病、高血圧性疾患、肝硬変、慢性膵炎、慢性腎臓病が適用されます。
ローン完済適用の範囲がさらに広がるので、万が一の時に安心です。
団体信用生命保険の注意点
住宅ローンを購入する上でメリットの多い団信ですが、2つだけ注意点が存在します。
- 健康状態が悪い場合、加入ができないことがある
- 保険が重複し、無駄な保険料が発生するケースがある
1.健康状態が悪い場合、加入ができないことがある
団信は健康状態が悪い場合、加入が難しいです。
これは、他の生命保険でも一般的ですね。
当然健康告知が必要です。ただし、一般的な生命保険に比較すれば、告知項目が少ないので入りやすいとは言えます。
2.保険が重複し、無駄な保険料が発生するケースがある
他の注意点としては、保険が重複してしまう場合です。
すでに民間の生命保険に加入している場合、その保険と団信の保証内容が重複することがあります。
例えば、被保険者が亡くなった時の住居費も含めて保険金を設定した場合、団信の保証内容とかぶっているので無駄な保険料を支払ってしまうことになるでしょう。
したがって、住宅ローンを組む際は生命保険の見直しすることが大切です。
保険料を節約する良い機会になります。
まとめ
・団体信用生命保険は、住宅ローン契約者が死亡や高度障害状態になった時にローンが完済される仕組み。
・団信も他の生命保険と同様に項目は少ないが、健康告知をする必要がある。
・すでに民間の生命保険に加入している人が、団信に加入する場合、保証内容が重複する場合がある。
安心して老後を過ごすために
いかがだったでしょうか?
住宅ローンと聞くと、もしもの時に返済が不安と思う方も一部いらっしゃると思いますが、団体信用生命保険を正しく利用すれば安心して住宅を購入することができます。
株式会社ファーストプレイスでは、住宅を購入する際の総合的なアドバイスを行っております。
住宅ローンを組んで夢のマイホームが欲しい!という方はお気軽にお問い合わせください。
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